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暑い季節の漢方薬〜清暑益気湯〜
 このあいだまでヒーターが手放せなかったのに、昨日から暑いです。今年も猛暑でしょうか。去年は暑さで体調を崩した人がとても多かったです。今年は万全の態勢で暑さの夏に臨みたいものです。
清暑益気湯は夏に出番の多い漢方薬です。構成生薬として「黄耆・人参・麦門冬・朮・当帰・五味子・陳皮・黄柏・炙甘草」が入っています。麦門冬は滋養強壮作用で身体に必要な津液を補充するはたらきがあります。麦門冬はジャノヒゲの根っこで、ジャノヒゲはお庭によく植わっています。五味子はチョウセンゴミシの実で、韓国のおみやげとしても人気の生薬です。もれでる汗をとめて渇きを癒す働きがあります。黄耆・人参・朮・炙甘草には気を補い胃を守る働きがあります。黄柏には熱をさます働きがあります。
清暑益気湯は、元気のない「気虚」の人につかう補中益気湯の夏バージョンのような漢方薬だといえます。気を補って、身体を滋養し、熱をとります。
暑くなるとクーラーが入りますので、外は暑いが室内は寒い、寒暖差が冬より極端になり、冷え症の人にはある意味つらい時期です。冬場は、冷え症の人はとにかくあたためることを考えていればいいのですが、夏は温めるだけではのぼせてしまうし、熱をさます治療だけでは冷えてしまうし、実に悩ましい時期です。今年も元気でのりきりましょう!!
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