漢方内科・女性内科

 
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わくわくブログ

開業して7ヶ月がすぎました
開業して明日で7ヶ月がたちます。おかげさまで、忙しい日は忙しく、暇な日は暇なりに実に楽しく診療しています。開業といっても「たかはし内科」の分院ですから、看護師さんや事務さんは、たかはし内科の人たちがローテーションで入っています。メンバー不変。院長の夫とも仲良く分業しています。

 開業して一番変わったのは、クリニックには医療器械がない。レントゲン・・ない。超音波・・ない。骨粗鬆症の検査・・・ない。24時間心電図・・・ない。禁煙治療・・・やってない。子供の予防接種で行政がらみのもの・・・やってない。(インフルエンザや肺炎球菌ワクチンや、自費の麻疹風疹ワクチンなどはやってますが。)胃カメラ・・・ない。特定健診・・やらない。本院の「たかはし内科」でできる検査はやらない、というまことにシンプルなクリニックにしたことです。必要な検査は、本院や、本院にないCTやMRIや他科の専門医の診察が必要な場合は、適切な病院に紹介してお願いしています。とはいえ、内科の開業医が、いまどきはCTやMRIも備えたフル装備開業が当たり前になっている昨今では、当院の設備の乏しさは、時代に逆行するやりかたでした。

 内科医ですから、これでいいのか・・・ちょっと不安もありました。心電図と検尿と血液検査しかできない。あとは、自分の腕のみ。ということで、今まで以上に五感をとぎすまし、一生懸命からだの診察をするようになりました。もちろん、東洋医学的な「脈診・舌診・腹診」もやりますが、それだけでは内科医としてはたりんですね。聴診器つかって必死で音を聞くし。皮膚をみたり、痛いところをさすったり。においをかぐとか。とにかく安易にできる検査がないので、診察が重要。検査なしで投薬だけでいけるものか、検査して治療方針を決めるべきか、内心、葛藤しながらの診察です。20数年前、内科医が患者さんの身体を触らずしてどうする、と内科医の診察の仕方をたたき込んでくれた指導医に感謝です。もちろん胃カメラが上手だとか、いい器械をそなえた病院だとか、そういうことも大事ですが、内科医なら「いかに切らずに治すか」「いかにムダな検査をしないで診断するか」「いかにムダな薬を使わずになおすか」「人間の自然に治る力を邪魔しないで治すか」「足し算ではなくて引き算の医療」というようなことを、昔、とても厳しく教わりました。いまになってそのありがたみをしみじみ感じています。日々、修練です。実にやりがいのある診療です。内科医の原点にもどったような毎日です。

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今の時期の花粉症には小青竜湯
  今年もスギ花粉症の季節がやってきました。ユウウツです・・今の時期のアレルギー性鼻炎には小青竜湯をよくつかいます。小青竜湯には、あたためて水気をとばす働きがあるので、ちょっと寒い時期の水溶性鼻汁に効果的。原因がカゼであろうとアレルギーだろうと、寒気がしてくしゃみ、鼻水、頭痛、咳や薄い痰がでるようなときに使います。
 西洋薬の鼻水をおさえる抗ヒスタミン薬との一番の違いは、小青竜湯は飲んでも眠気がでないことです。花粉症の時はただでさえ集中力が落ちてぼんやりしますから、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の副作用の眠気はとてもしんどいです。小青竜湯には咳止めや痰切り、ぜいぜいいうような呼吸困難感を改善する働きもあります。漢方薬は長く飲まないと効かないようなイメージがありますが、小青竜湯の効果は実にシャープです。西洋薬との併用もOKです。
 西洋薬には「あたためる」役目のある薬はほとんどないので、「あたためる」治療法は漢方薬特有の武器といえます。
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